『サロメ抄』
モノプレイ
構成・演出・演技:根岸佳南江(かなこ)
引用テクスト:『サロメ』(オスカー・ワイルド)より
実験・創造工房 研究試演T
2003年6月28日
オリンピック記念国立青少年総合センター
監修 林英樹
根岸佳南江
立会いの評
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◎難しいシーンを一人でやっていた。それなのに雰囲
気が出ていたので良かったと思う。ただ、やはり台詞
が時々聞きづらいのが(台詞自体もむずかしいので)
残念だった。あと、この気持ちまで、第一声から持って
いって表現するのは、やはり難しいんだろうな、と思っ
た。見てるうちに良くなっていった。
Y.KITAHARA
◎白い風船に白い上下、無言の時の所作に人を魅つ
ける力がある。台詞の訳の違いを楽しみながら聞きま
した。独白のトーンが一定になるので多様な変化がつ
くともっとよくなる。
T.SAKAI
◎あえてヘロデ王(パパ)なんですね。
MAIKO
◎存在に最後まで目をひきつけられた。しかし根岸さ
んの持っている女の毒のようなものが男の台詞のた
めにやはり消えてしまったのは残念に思った。サロメ
をやはり見てみたい。
S.UESUGI
◎「白い風船」がサロメという女性らしさに見えたり、自
分が望むものは何でも必ず手に入れるという自分に
は絶対に従え!という権力に見えたりし、響く声を体
の動に、かなりプラスされました。声も体の中を通りす
ごくきれいでした。
F.TADA
◎雰囲気は好きです。すごい抑制かかってました。で
も、もっとこう・・・ぐっ!とくるものが欲しかったです。お
疲れ様でした。
志村麻里子
◎ラストの「ヨカナーンの首を下さいまし」が好きでし
た。まわりの白い風船には・・・なんか意味的なものが
あるのですか(?)もっと変化とかがあってもよかったと
思いました。黒い仮面風船が不気味で好きでした。
中内智子
◎サロメから王へ、王からサロメへの入り方、着替え
方が、一瞬の出来事に見え間の使い方がキレイでし
た。王の切実さが出たらもっと・・・と思いました。でも、
芸術・・美術館のようでした。
上田誠子
◎舞台美術のセンスは良いと思います。しかし、その
無数の風船のなす意味は?黒い風船の使い方がもっ
とあると良いと思います。特に動きもなく朗読劇になっ
てしまったのが残念です。風船って割れるもの。そうい
う物の性質を使っていくと見ていて思いました。女性と
してのお芝居が見たいと思いました。
M.NOBE
◎言葉と動きの変化における単調は感じました。メリ
ハリがきけば・・・と。一瞬でも真逆の物(動きや台詞)
が見えれば。風船の持つ危うさ感が使えたかも。
Y.SASAKi
◎風船がキレイです。自分の空間を造りだしたと思い
ます。「ヨカナーンの首を下さいませ」は区別するとよ
かったかも。
K.KUWAHARA
◎もっとメリハリがあったらと思った。動きがなんか少
ないからか、はっきりと変わるモノがなかった気がし
た。
K.KATOH
◎風船による空間の埋め方が面白かった。結構抑制
のかかった内側の力での台詞回しが多かったので、
時々爆発してみたりというギャップがあったらもっとド
キッとしたかも。でも、あれはあれでなくてはならないよ
うな気がします。んー、空気を支配しそうな感じが良か
った。
Y.NISHI
◎シンプルで素晴らしいが、故に力がためされると思
う。もう一歩。
K.YOSHIDA
◎バカバカしさがヨレヨレな感じでした。
K.ONO
◎台詞をどう感じてどう表現するか?様々なバリエー
ションで表現されていたと思う。
K.NAKAYAMA
◎風船をいつ使うのかすごく気になったが、まさか使
わないというやり方をするとは意表をつかれたと思っ
た。
K.EGUCHI
◎観ている時はヘロデがとても弱く感じ違和感を持っ
たが説明を聞いてなるほど、と思った。更にヘロデが
弱さを持っていた事でサロメの強さ、狂気のようなもの
が引き立っていて面白いと思った。
H.TOMINAGA
◎サロメの王の方をやるとは思いませんでした。女が
男をやるということで面白みが出たのと、王の外側で
はなくしていない内側での言葉みたいのが出ていた。
A.GOTOH
◎テンポが一定な感じがした。
N.YAMAUCHI
◎聞きなれたヘロデの台詞を女性がする面白さ、根
岸さんがする面白さがあったと思います。風船はとて
も良い感じなんかサロメにとっては宝石も風船みたい
な感じに捉えられた。ウメは大好きです。
藤井理代
◎何だかとてもすんなりと入っていけました。ふわふわ
とそこにある風船がとても印象的で、真っ白な中に真
っ黒な風船も何だか良かったです。もっと続きが観て
いたかった気がします。
井口香
◎台詞と見せ方にもう少し変化があれば、もっと面白く
なると思いました。発せられる言葉に重みがありよか
ったです。
A.SODA
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