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今回の作品は全て静かに始まり静かに終わるパターンだった気がします。
中でも面白いと思ったのは酒井さんの作品でした。
納豆の糸、国旗、そして労働者募集のプリント、糸地獄の娼婦募集の内容と
かけてるのが「なるほどな」と感じた。
今も昔も日本のシステム自体は変わっていないのだなと嫌な気持ちにもなっ
た。
「ピッピッピッ」という音も日本の、人の、不気味な黒い部分を作り出している
ようで良かったです。
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③『無題』 酒井さん
◎歪んでいる酒井さんを見ると思わず笑ってしまいそうになる。真面目さが外
見から滲んで見えるが、実体は普通の形状で成っている事が難しいからなの
かしら。歪んだ状態の酒井さんは危ない人だと思うから笑ってしまいそうにな
る。
④『糸地獄地獄』 長谷川さん
◎奔放だけど真面目。イメージは似つかないが、実際結婚も、娼婦も、対相
手方になると求められるものは似ているのかもしれないと思った。
⑤『女肉ソーセージ』 藤井さん
◎女＋肉＝藤井理代。何だろう、重い…。女という生き物…と言うよりも、ま
ず藤井理代が重い。モノプレイは、本人が見える。
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①原サン
扱ってるテキストは私は全然知らず、興味深いモノでした。しかし、テキストが
入ってこなかった。言葉がただ流されていたように感じた。
②江口サン
最初、顔を見せないで新聞で隠していたが、影が『眼』に見えて、見られてい
ないのに見られているような感覚がした。
リアルのようなリアルじゃないような不思議な空間だった。
③酒井サン
酒井サンの独特の雰囲気で押し通したような作品だった。糸地獄⇒納豆…も
っと深い意味あると思いますが、糸を引いているトコよりも、あのねちょねちょ
とした音がへばりついてくるのがなんとも嫌な感じがした。(悪い意味では無い)
④長谷川クン
相変わらずだなぁ（笑）と思いました。でも、不思議と長谷川クンの語りは自然
にカラダに入ってくる。
⑤藤井
観ていて嫌な気分になる、女の一番見たくない部分を見せようとしたと思う。
前半はホントに嫌な気分にさせられたが、ラストはぐッとくるモノがあった。自
分が女だからだろうか。
⑥根岸・中内・たみこ
構成が綺麗だった。特に傘の女の印象が強かった。風船の女と酒豪の女が
もっともっと高まっていくトコが観たかった。
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①原さん
題材がとても興味を惹かれるものだったので、リーディングではなくひとつの
作品として作ってほしかったです。次回に期待します。
②江口さん
糸地獄に江口さん独特の世界がプラスされてなんともいえない面白さがありま
した。またこのシリーズで見てみたいです。
③酒井さん
納豆のねばねばした感じが日本が抱えている問題、病巣を表しているかのよ
うで見ていてやりきれないような…なんともいえない嫌悪感を覚えました。
④長谷川さん
女性のシンデレラストーリーに憧れる心理？みたいなのはわからなくはないの
ですが、なぜそこに初音ミクの曲を加えるのかは私にはよくわかりませんでし
た。何か意味があるのだと思うのですが…
⑤藤井さん
おてだまを使ってひとり遊びをしている場景が、子殺し事件をおこした母親と
その子供とだぶっているよつに見えてぞっとしました。
⑥集団創作『糸地獄
最初の懐中電灯のシーンが糸地獄が持っている世界観とよくあっていてみて
いて面白かったです。
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