『人形の家』 構成・演技 佐藤和紅
実験・創造工房 研究試演]U(12回目)
2006年12月20日、19時ー
ザムザ阿佐谷
監修 林英樹
題材:『人形の家』
内容:自分流、女との会話方法。
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T.SAKAI
惹き込まれました。モノ語りの言葉から、どんな状況なのか、男性を意識して
愛されようとしている女性等、イメージしました。進むうちに演じている佐藤和
紅なのか本人の佐藤和紅なのか交差して、それが楽しめました。逃げ場が無
い、女性として追い詰められている独自のテクスト『人形の家』へのリスクを感
じました。演じていても楽しいんでいる余裕さえ感じる場面がありすごいです。
K.KUWAHARA
内輪ウケになってしまわないように注意が必要ですが…ああいった女性を突
き詰めていくのは面白いかもしれません。そうなるとやはり「佐藤和紅」ではな
く、ある一人の女性として創っていったほうがいいでしょう。あのキャラクターが
表現できると言うのは武器で、素晴らしいことです。最後のシーンは本当に恐
い。何が終わりを告げた。
藤井理代
「女」というより「和紅」という感じ。や、そのもの。嫌なんだね。ひきちぎってむ
ちゃくちゃにしてしまいたい様な。リアルと嘘の対比はどれぐらいだった?から
だの中から追い出してしまえたらいいのにね。ドアの音、知ってたのに超ビビ
った(笑)
匿名希望
使わない化粧品があったけど、あれはよくわからなかった。もしかして事故?
自分の名前をこれでもかと連呼しておきながら謝る気持ちが嫌になるくらいよ
くわかる。役者の表現したいこととは違うかもしれないけれど。前の三つと違っ
て、万人に見せられる?というか単純に面白いし、笑ってしまったし、痛かった
(自分が)。こういうのが見られると思って来なかったから、ちよっと嬉しいで
す。面白かったです。
(無記名)
座って前を見据えている姿、何だか男らしさすら感じ。愛らしい印象も受けまし
た。モノプレイで笑ってしまったのは初めてです。そんな数を見ているわけで
はないですが。
K.Y
「女」であることはとてもキュウクツなことなのですね。でも「男」であっても自分
が誰だかわかりません。重力の方向が変わった気がしました。くすんだ白が
鮮やかだった。…シャッターの音は意図的ですか?ずっと気になって集中しづ
らかったです。
M.S
剛速球の悪球打ち。その絶望に未来があったらピカピカだ。
M.M
これは笑えましたね。化粧してもきれいになっていないし(失礼)哀愁が出てい
ましたよ。最後はちょっとホラー映画のようでしたね。
H.TOMINAGA
個人的にその勢いにとても好感が持てる。自分の姿を曝け出す様なその表
現の強さは彼女の武器だと思う。ただ逆にあまりに生々しすぎて少し余分なモ
ノもあったと思う。更に自分と向き合い余分なモノを削ぎ落とす事でかなり鋭い
作品になるのでは無いのだろうか。
入好亜紀
自分という女との対話。一番遠い存在の自分という他人に対する恐怖、不
安、嫉妬、そんなものを感じて切なくなりました。あの髪の毛は遺髪に見えて、
あの歌がさらに効果的に感じました。ラストの扉の音が、物理的にではなく、
怖かったです。世界の終わりの始まり、そんな感じがして。もっと練っていった
らいいものになると思います。
H.SANO
『人形の家』というより『和紅さんの部屋』って感じでしたね。女だから女をえぐ
れる、そんな印象を受けました。面。解釈は色々ありますけれども。
M.KOGURE
前に観た時と同じ白い衣裳に…冬だから…マフラー巻いたんですね。照明が
入る前から板の上に居て、演技が始まっていないのに笑わせるのは反則で
す。笑っていたのに途中から苦しくなって泣いてしまいました。でもまた笑って
しまいました。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。解っている振りして
ごめんなさい。貴方という人間を理解していなかった事に今更気付かされまし
た。其所まで自分をさらけ出せる事って。表現て、残酷だけど、凄く、美しい。
役者の表現方法が多数派か少数派かを決めるのは観客なのか。それとも役
者自身なのか。
M.TAKEDA
はかなさ(?)不安定さ(?)か細さ。泣く。悲しさ。髪。別人(?)
A.MASUNAGA
和紅さんの頭の中ってこんな感じなのかなー良くわからんけど凄いなーおもし
ろいなーとか色々考えてしまう、演技を見ているつもりが自分との会話になっ
てしまっていたり。シリアスシーンへの移行をすんなりできるとラストがしまった
かもしれません。関係ないけど化粧の順番が違うのでは?アイシャドウ→マス
カラ
I.WATANABE
体当たり。和紅さんを見ていると、この言葉が一番に浮かびます。女であると
いうこと、女ゆえに生き難い世の中であること、今の世の中には男か女かが
あって、その次に固体(個性)があるように思います。女は女で女の世を作り、
その世界を男が評価する。あぁ、なんて気持ちが悪く生き難い世の中なんでし
ょう。こんな広い女の世界で、今日ここに個としての女の和紅さんに会えたこ
とがとても嬉しく感じます。私も渋谷のスクランブル交差点の隅っこを歩くこと
なく、真ん中を歩いてみたいです。
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